アクアリウムを始めてみたいと考えている人がまずたどり着くであろう悩み。
それは、水槽の大きさだと思います。
大きい水槽の方がいろんな魚を買うことができて良さそうだけど、管理が大変そうだし、、、
かといって小さい水槽は水が安定しないから初心者には難しい、、、なんて話も聞くし、、、
初心者はとりあえず60センチ水槽から始めなさい!なんてのもある。
こうなると、一体どの大きさの水槽にすればいいのかわからなくなってしまいます。
私はこれまで、15センチキューブ水槽から90センチ水槽まで、6〜7種類の大きさの異なる水槽でアクアリウムをして来ました。
そんな中で、最も管理しやすく、初心者にもオススメできる水槽サイズは30センチキューブ水槽だと考えます。
(こんなやつです)
今回はそんな30センチキューブ水槽をオススメする理由を3つにまとめてご紹介。
30センチキューブ水槽をオススメする3つの理由
1、メンテナンスが楽
基本的に水槽は大きければ大きいほど、メンテナンスが大変です。
まず明確に変わるのが水の量。
例えば60センチ規格と言われている水槽の水量は約50L。90センチ水槽の代表格である90×45×45だと170L以上になります。
水換えをするときはだいたいその1/3を換えます。
なのでその量は、水槽が大きくなればなるほど多くなり、その作業は大変になります。
一度水槽の中身を全て取り除いて(リセットとも言います)新しく始める時には、すべての水を出さなければいけません。
水槽を洗うために別の場所に持っていく、なんてことも大変。
その点30センチキューブ水槽は、水量約25Lと少なめ。
水換えもバケツ1杯程度で済みます。
また持ち運びも楽。
ちょっとどこかに持っていって洗うなんてことも楽に出来ます。
この、普段のメンテナンスの差というのは、趣味としてアクアリウムを続けていく上でとても大きな要素の一つだと思います。
嫌な気持ちが大きくなってしまったら、続くものも続かなくなってしまいますもんね。
2、水も安定する
「初心者は60センチ規格から始めよ!」という意見の根拠の一つに、水が安定するから、というのがあります。
水の安定というのは、水に含まれる色々な成分の変動が少なくなる、ということです。
魚のフンやエサの残り、水草が枯れたものなどによって水槽の水には様々な成分が濃縮されていきます。
そうなると魚や水草に悪影響が出たり、コケが発生したりしてしまう要因になるのです。
それが、60センチ規格水槽くらいなら水量がある程度あるので、変動が緩やかになるので初心者でも対処しやすい、という理屈です。
確かにそれはそうなんですが、かといって60センチ以下だとダメかと言われるとそれは違います。
私の経験から言えば、その水槽にあった頻度でしっかり水替えを行えば、水槽のサイズはあまり関係ないように思います。
小さい水槽なら水替え作業も簡単なので、やりやすいのもメリットとしてありますね。
ただ、一般的に言われている「水換えは週1回ペース」で水質が安定するのは30センチキューブ水槽くらいの水量になってからだと思います。数字でいえば20〜30L。
このくらいあれば、週1回の水換えでも全く問題なく、水が安定します。
もちろん、過密水槽ではこの限りではありませんが、それはもっと大きな水槽でも言えることではあります。
逆に水槽が大きくなると水換えがメンドくさくなって、結果サボりがちになるということも考えられます。
なので私は、30センチキューブ水槽くらいが最もちょうど良いと思います。
3、維持費が安い
これもよく聞くのが、「60センチ規格水槽が大量生産されているからコスト的にも安い」という話です。
これは当たってもいるし、ちょっと違うなーと思うところもあります。
確かに60センチ規格水槽は、水槽だけでなく、フィルターやライトなども、60センチ水槽は種類も豊富で値段的にもお買い得な印象を受けます。
このことから、魚メインで飼う、もしくは魚のみで飼う人には、確かにオススメします。
しかし、水草を育ててみたい!という方にはかえってコストが高くなることもあります。
その分、30センチキューブ水槽などの小型水槽が安くなります。
理由としては、水槽が大きくなるとソイルその他肥料の量が多くなること。
一回に使う量が多くなるため、維持費に差が出ます。これはアクアリウムを長く続ければ続けるほど効いてくるものです。
例えば60センチ規格水槽であればソイルはだいたい10L程度必要です。
これが、30cmキューブであれば3Lで済みます。
「ソイルなどはあまり交換しないのでは?」と思うでしょうが、水草水槽は意外と維持期間が短く、早い人では半年ごとにリセットする人もいます。
また、水草水槽は失敗してコケだらけになってしまうこともあり、想像している以上にリセット頻度は高いです。
また、水草を育てるのに欠かせないのはCO2、そう、二酸化炭素です。
いろんな種類の水草を育ててみたい!という方には必ずといって良いほど必要なものです。
これも、単純に水槽のサイズが大きくなればなるほど必要量も多くなってくるので、大きい水槽ほどランニングコストは高くなります。
ちなみに私の所有している30センチキューブでは、3秒/滴で気泡つきまくりです。
小型ボンベ74gのものだと、3〜4ヶ月は持つのでコストは安いですね。
60センチ規格でやってた頃は、1秒/滴でしたね。だいたい同条件で。
なのでここだけでも単純に3倍のコストがかかります。
まとめ
確かに大きな水槽でやったほうが水も安定するし魚の数も多く飼えますが、趣味として始めようするには手軽さと費用の安さが重要だと思います。
特に魚は生き物なので、めんどくさいからといってすぐに辞めることなど出来ません。しっかりと責任を持って最後まで飼育する必要があります。
趣味が苦痛にならないように、まずは手頃な大きさの水槽から始めてメンテナンス等の作業を経験し、これなら自分にも続けられそうだと思ったら、その時次のステップに進めば良いと思います。
扱いやすさも水量もちょうどよく、小型水槽の中では比較的周辺器具も豊富な30センチキューブ水槽は、これから始めてみようという方には最適な選択だと思いますよ。