私は元派遣社員です。派遣された会社は2社。期間は合計で4年間。2社目で正社員登用となりました。
そんな私ですが、先日とある機会に若い派遣社員の子(男性)と話す機会があり、
『どうすれば正社員になれますか?』
と力強く質問されました。
彼には焦りや後悔、自分の置かれている状況に対して劣等感のようなものが感じられました。
私としても、『どうすれば正社員になれるのか?』といったことを明言することは出来ず運がよかっただけ、、、と思わないでもありませんが、少しでも力になれるならということで、私が派遣→正社員になった際に有利に働いたことを回答しました。
正社員になる際に、有利に働いたこと
与えられた仕事をしっかりとこなす
先ずはここです。何がなくとも、派遣先での仕事はしっかりとこなさなくてはいけません。それが最低限だと思います。
与えられた仕事をちゃんとせずにいる派遣社員など、派遣先も取る必要がないですし、ましてや正社員登用など話にも上がってこないでしょう。
まずは最低限の仕事をしっかりやり、さらにプラスαの仕事を積極的にやっていくよう心掛けていました。
業種に合う資格を取る
資格を取ることを心掛けてましたね。
資格を取る目的としては、『資格を持っているということで即戦力だということをアピールする』という考えではなく、『この資格を取る努力をした(努力ができる)人だ』と思ってもらうためでした。
その資格を取る能力がある、努力をしている、という面を出すのが目的でした。
資格の種類に関してはなんでもいいと思いますが、その努力の大きさが分かりやすいように、希望する職種のものを選んでいたように思います。
まあ全然毛色の違う資格も取りましたが。そちらは趣味のようなものですね。でもそれらも、マイナスには働かなかったと思います。
派遣元に認めてもらう
これが一番大事だと今では思います。
派遣先に認めてもらえたことで、私は今のポジションにいるのだと思います。
認めてもらえた点は3つ。
積極性・人間性・真面目さ
です。
私はその3点を評価されている、と明言されたこともあります。
とはいえ何も特別なことをしていたわけではありません。仕事を積極的に行い、職場の方としっかりコミュニケーションをとり、仕事以外でも真面目に生きる。全てどちらかといえば苦手な部類のことばかりですが、自分にできる限りちゃんとやっていただけです。特にコミュニケーションは苦手ですが、仕事である以上しっかりやろうと心掛けていました。
結局、正社員になりたいと思い動き出した時に、派遣元・先からこの3点で評価してもらい、それに合う社風の会社を紹介してもらいました。
今は新卒採用や教育などで若者を見る機会が増えましたが、やはりこれらの点を重視して見ていますね。
正社員になりたいことを明言する
私は派遣元にも派遣先にも、正社員になりたいことを明言していました。
いずれいなくなってしまう人だと分かれば長く雇ってもらえないのではないか、、、という不安もありましたが、隠しながらやることでもない、と思ったからです。
それが嫌なら契約されなくなるだけですし、次の会社に行けばいいと思っていたからです。
結局、人に恵まれたからかもしれませんが、私がいざ正社員になろうと動き出した時に双方とも力になってくれ、応援してくれました。
今では違う会社に勤めてますが、飲みに行くような関係にもなりました。
紹介予定派遣制度を利用する
紹介予定派遣とは、一定期間の派遣契約の後、評価してもらえば正社員雇用もある、という形での派遣制度です。
私は転職サイト等で就職活動をする気でいましたが、派遣元からこの制度を紹介してもらい、そこで紹介された会社で現在働いています。
この制度は積極的に利用したほうがいいと思います。
面接のたった一回で決められてしまう普通の転職よりも、長期間で判断してくれるこちらの方が自分にとっても相手にとってもいいですからね。
面接が苦手、自分の考えを話すのが苦手、という人には特にオススメ。
まとめ:当たり前のことをしっかりとやっていただけ
当時のことを思い返してみましたが、なんてことはなく、当たり前のことをしっかりと真面目にしていただけでしたね。
これが本当に、『派遣から正社員』になりたい人への道しるべになるかどうかは分かりませんが、少しのアドバイスにはなるかなと思い、質問してくれた彼に伝えました。
かつての私のように、そして今の彼のように、同じ問題で悩んでいる人はたくさんいると思います。
そんな方に少しでも役に立てれば幸いです。
現在は新入社員やリクルート等で人を見る立場になりましたが、重要視するのは上に書いてきたことと同じであることに気づきました。即戦力!だとか知識の豊富さ!だとかよりも、これから一緒にやって行く上で重視する点は他にある!という会社もあるということですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。