「体を鍛える人は仕事もできる人になるって聞くけど、なんだか怪しい。」
「なんで鍛えてるのは体なのに、頭が良くなっちゃうわけ?」
「頭が良い人じゃないと結果が出ないなら、自信がないな、、、」
という疑いの目を向けている人向けの記事です。
今回の記事では、
- 筋トレをしていると身につく仕事力
- 生活の質を上げる副次的効果
について解説します。
世界のスーパーエリートや大統領も多忙な中、時間を確保して体を鍛えてるから、君も鍛えれば仲間入りだ!とかそういう話ではありません。
あの人たちは自己管理能力が高く、完璧主義で、健康を維持してフルパワーで働くために効率の良い方法(体を鍛えること)を選択しているように見えます。
つまり、目的(フルパワーで働く)に対する手段(体を鍛える)という発想です。
そうではなく今回は、筋トレを趣味にしていると身についていく、筋トレ以外への効果とその理由についてのお話です。
あくまでも目的は体を鍛えることであって、それをしていたら仕事とかにこんないい効果が期待できるよ!という副産物的なものです。
それじゃああんまり期待できないのかも、、、と思うかもしれませんが、これからお話しする内容を仕事などに応用すれば効果は絶大です。
筋トレをするメリットは筋肉がつくだけではないということですね。
マッチョは頭がいい
マッチョな方と話をしていると、本当に頭がいいなーと感じることが多々あります。
話は理路整然としているし、質問に対して明確に答えを出してくれるし、何よりとても分かりやすいです。
これは冒頭にもありますが、筋トレを真剣に取り組んでいるからこそ身についた能力であると思います。
その理由を今からお話ししますね。
まず、筋トレの成果を出すためには、
- 計画力と実行力
- 自己管理能力
- PDCAサイクルを使いこなす能力
が求められます。
これらの能力を身につけ、実行し続けることで成果が出るのです。
そしてこれらは「仕事ができる」ようになる上で必要性の高い能力でもあります。
計画力と実行力
仕事だけではなく物事全般を行うには、計画すること、そして実行することが必要です。
例えば旅行に行くときにも
- 行きたいところを決める・・・計画
- 観光名所をリストアップする・・・計画
- 行きたいところを結ぶ最適なコースを考える・・・計画
- 宿を予約する・・・実行
- 切符を買っておく・・・実行
- 実際に旅行する・・・実行
と、このように計画し、かつ実行しています。
ここで大事なのは計画と実行を、どちらも遂行していく力が必要だということ。
例えば旅行のプランは組むけど、宿を予約したら切符を買ったりという実行力がなく、計画倒れになってしまってはいつまでたっても旅行に行くことはできません。
このようにどちらかの能力が欠けてしまったら、物事をうまく進めることができません。
体を鍛えるという行為は、この計画力と実行力を身につけるプロセスがあります。
以下に2点、筋トレにおける計画と実行の例を挙げます。
計画と実行①:栄養のバランスを考え、摂取する
まずは食事です。体づくりは食事が7割と言われるほど、食事は重要です。
筋トレを本気でしている人は、
- 通常の生活ではそこまで考えることのない栄養のマクロバランスを考え
- それを日々の食事の材料にまで落とし込み
- 料理を作り
- 食べる
という計画と実行を、体の成長を見ながら繰り返します。
これを徹底することで、細かいところまで計画して、着実に実行する力が身につくのです。
計画と実行②:トレーニング内容の選択
最適なトレーニング内容は人それぞれ違います。
体格、年齢、トレーニング歴、どの部位を重視して鍛えたいか、週に何回トレーニングできるか、時間はどの程度取れるか、重量は何kgを使うのか、、、
それらの条件によって、その人がやるべきトレーニングは変わります。
また同じ条件でも、同じトレーニングをずっとやり続けていれば成長は遅くなります。定期的にトレーニング内容を見直すことで、体に新しい刺激が入り、成長を促進させるのです。
このような細かい条件を考慮しながら、自分にとって最適なトレーニングを選択し、どのくらいの頻度でやるかを計画し、そして淡々と実行することが求められるのです。
その結果が肉体に現れます。つまり、それらのことを確実に実行できているからこそ、その肉体になっているのです。
自己管理能力
計画力と実行力の「実行力」の方に近いのですが、立てた計画に対して淡々と実行していくには、自己管理能力が必要となります。
基本的には食べるものを決めたら、それ以外のものは食べません。減量期には特に徹底して行われます。誘惑に負けず、空腹に負けず、決めたことを遂行していきます。
またトレーニング日を決めたら、確実にトレーニングできるように徹底してスケジュール調整します。仕事を効率よく行い、こちらも誘惑に負けず、怠け心に打ち勝ちトレーニングをするのです。
休息もトレーニングと同じくらい大切です。しっかり睡眠を取らないと疲労回復が遅れ、次のトレーニングに支障が出ます。睡眠時間を確保するために、ノルマをテキパキとこなし、夜更かしせず、最高の睡眠をとるのです。
自分に甘いと体づくりは成功しません。欲求や欲望を抑え、モチベーションを維持する強靭な精神力で自己管理する能力が身につきます。
PDCAが身につく
みんな大好きPDCA。社会人なら一度は聞いたことがあるかと思いますが、知らない人のためにちょっと説明します。
PDCAはもともと製造業などで、生産管理や品質管理を円滑に行うために提唱された手法です。
- Pはプラン(plan)で、計画すること。
- Dはドゥー(do)で、計画を実行すること。
- Cはチェック(check)で、実行した結果を評価すること。
- Aはアクション(action)で、結果の評価に対して改善を行うこと。
これを繰り返していくことで、より良い結果を求めることを指します。
筋トレはPDCAの繰り返し
体づくりや筋トレは、まさにこのPDCAの繰り返しです。
Pは栄養の摂取目標、トレーニング負荷を計画する。
Dで実践。日々の実行結果を管理する。
Cで結果のチェック。結果とは体の成長、体重の変化、重量の変化、コンディションなどで、それらを評価して、成長できているかをチェックする。
Aで計画の改善。結果が出ているところは継続し、出ていないところはなぜダメかを考えて、その対策を検討し、実行する。
これを繰り返していくことで、体は成長していきます。
ずっとジムに通っているのに体が変わっていかない、結果が出ないという人は、このPDCAサイクルを行わず、漫然と同じことを繰り返しているためです。
本気でPDCAを回して体を変えようと努力すれば、結果は必ず付いてきます。それが筋トレのいいところでもあります。
つまり、ボディメイクを本気で行えば、PDCAサイクルも身につくのです。
生活の質を上げる副次的効果
上記に挙げたことは仕事の能力アップにつながるものばかりです。
体づくりにはその他にも、以下のような良い効果が期待できます。
- 運動、栄養、休息の理想的状態による体調の安定
- 精神的なタフさ
- 鍛えられたという事実から得られる成功体験
- 自分を追い込む精神力
- たゆまぬ努力の習慣化
もちろんどれも、筋トレを続けていくことによって少しずつ身についてきます。一気に身につくわけではありませんが、本気で体を変えようと努力しているうちに、気づいたら身についているものです。
これらの副次的な効果により、生活の質が向上します。
まとめ
長くなってしまったのでまとめますと、
体づくりは本気でやると仕事と同じプロセスで行うので、自然と仕事のできる能力が身につく
ということです。
もちろん本気でやらなければ能力は身につきませんし、筋トレをすればすぐに仕事が捗るようになる、といったものでもありません。
ただし、これらの能力を楽しみながら身に付けることができる、という点で、体づくりはとても有効な手段だと思います。
そんなの関係なくても、筋トレはすごく楽しいので、みなさんぜひやってみることをお勧めします。